毎年、夏休みの最後に開かれる松之山温泉防災訓練。
子供たちも住民の皆様も総出で行われております。
そして、ここからはかなり重たい話です・・・
我々は絶対忘れてはいけないのです。
あの忌まわしい昭和29年8月19日の夜を・・・
次からの写真は在りし日の平穏な「湯治場」です。
そして湯治のお客様も参加しての盆踊りで盛り上がる温泉街です。
木造3階建ての情緒ある建物です。当時は相部屋でお部屋をご利用いただいていたとか・・
昭和29年8月19日夜半、この和やかな風景が一気に吹き飛んでしまった未曾有の大火災が温泉街にて発生いたしました。
折しも風の強い日であり、最悪条件下で起こり類焼7戸半焼1戸、14棟に及ぶ大火災となり、当時調査報告された被害額は1億数千万円に上ったといわれております。
しかしながら、ただ唯一の救いは夏の最盛期であったにもかかわらず、当日ご宿泊のお客様に1名の死傷者も出なかったのは不幸中の幸いであったという事です。
焼け野原になってしまった温泉街です。
共同浴場も野天風呂になってしまったようです。
私達は絶対忘れてはならないのです。
我々には想像絶する苦しみが我々の先輩達にあったそうです。
我々はそれを忘れないのはもちろん、子供たちに教え伝えなければいけないのです。
松之山温泉を楽しんでいただくお客様の為に・・・
そして、松之山温泉の将来のためにも・・・
若旦那@ひなの宿