「隠れキリシタンの里」松之山 マリア観音とマリア地蔵

「松之山郷民族資料館」リニューアルオープンいたしました。展示品の農具や民具も素晴らしいですが、100年以上前の旦那様の家らしく、欅の柱や梁、そして黒柿の飾り襖など、建物自体が一見の価値ありです。是非お立ち寄りください。
そして本題ですが、今日は特別にマリア観音とマリア地蔵のご開帳もありました。(通常はお寺が留守の為覗き窓よりの見学のみとなっています)
地元の歴史研究家「村山悦夫先生」に隠れキリシタンの歴史やマリア観音の特徴等の説明をして頂きました(私なりにまとめてみました)それによると・・・
仏教の世界には子供を抱く仏像はない→キリストにはある→宗教弾圧→隠れ切支丹→下の二体の他にも子供を抱いた石仏が松之山に五体ある→切支丹の思想があるのでは?・・・というお話でした。実際、マリア観音の抱いている子供の像と冠(よく見ると十字が入っています)は取外しが可能なんです。マリア地蔵も持っている十字の入ったステッキ?も取り外しができるそうです。
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〈マリア観音像〉
その後の調べではマリア観音にいたっては日本に現存する三体の1つだそうです。(その他は北海道岩内と山形東根)
これは40年前、当時立教大学総長であった高田茂先生が調査研究をされたそうです。
今、話を聞いていて鳥肌が立つほどでした。この雪深い松之山の歴史をもっともっと大切に継承して行かなければという強い念に駆られた午前中でした。
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〈マリア地蔵像〉

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