言うまでもなく、「耕して天に至る」と言われる棚田で採れた、魚沼産コシヒカリは、それだけで大変なご馳走です。
そして、「里山」で採れる山菜やきのこ、新鮮な野菜。
松之山はあちこちで無人市がたつほど、野菜作りに熱心な土地なんです。
また、忘れてならないのは、雪に覆われた冬を乗り切るための「越冬料理」に代表される食文化です。
冷蔵庫も冷凍庫もない時代。
秋に収穫したもので、春までの半年間食べつなぐための工夫。
漬け物はその代表格でしょう。
野菜を干して乾燥させる、ゼンマイや切り干し大根などは伝統的な保存食です。
冬には冬の、春には春の、夏には夏の、秋には秋の「食」があります。
今では、何でも自宅に取り寄せられる時代ですね。そして季節感も薄れてきているのではないでしょうか。。。
ご自宅で食べても十分に美味しい。
だけど、収穫された土地で、その土地の水で調理され、その土地の空気とともに、口に入れたときの美味しさは一味も二味も違うはず。
出汁は…その土地の田んぼや畑や山々の風景です。
調味料は…その土地の人々との会話です。
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ピッカピカの魚沼産コシヒカリ。 |
松之山の郷土料理の代表格「けんちん汁」 |
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