「棚田鍋」全国紙デビュー!!「山崎まゆみ」さん有難うございました。

本日10月1日(土)の日経新聞プラス1

「温泉食紀行」にて松之山温泉「棚田鍋」が紹介されました。

今回の記事は、

十日町の応援団長!?である温泉エッセイスト「山崎まゆみ」さん

が書いてくださいました。

先日、「里山ウォーク」でお越しいただいた際の取材です。

とにかく、

「まゆみ」さんとは長いお付き合いで、

中越地震後の復興PRで、地殻変動と温泉のかかわりを対談したり、

何と、2年続きでスペインの旅行博(FITUR)へ同行して頂いたり、

パリで新潟の旅館をPRしたり、

本当に新潟、十日町、そして松之山を応援して頂いています。

とてもありがたいことです。

この場所も借りて、感謝申し上げます。

チョッと長くなりますが、

日経の記事を全文紹介いたします。

↓ ↓

松之山温泉(新潟県)、棚田鍋―棚田の里、心身ぽかぽか(温泉食紀行)
 

黄金色のじゅうたんのよう。このお米をいただくのが申し訳ないほど、その景色は神々しかった。
 これは十日町市・星峠の棚田の初秋の眺め。星峠がある松代地域や松之山地域には多くの棚田があり、「にほんの里100選」にも選ばれるほど美しい里山の風景が広がる。
 松之山温泉は冬になると多い時で5メートルほどの雪が積もる。雪解けの清らかな水は美人林と呼ばれるブナ林の地下に蓄えられ、四季を通して棚田を潤す。
 そんな米を最高においしく食べてもらいたいと、2009年に考案されたのが棚田鍋。スープには米の重湯を入れ、食べる間際に鍋に大根おろしを添えることで、雪が降り積もる棚田の風景を再現している。米の重湯を仕立てることと大根おろしをのせることを条件にして、あとはそれぞれの宿のオリジナルだ。
 ひなの宿千歳では、豚肉に白菜、根菜類を使い、おこげと神楽南蛮(唐辛子)で作った辛み香辛料をつけている。スープを口に入れると、米の重湯でとろんとしている。飲み干すと、喉の奥に米の優しい甘い風味が残る。大根おろしのおかげか、味はとてもさっぱり。そこにおこげを入れると香ばしく、香辛料を入れると味が引き締まって、何通りもの味を楽しめる。胃のあたりから腸にかけて、じんわりとぽかぽかにあたたまるのがわかる。「お客様に安心、安全なものを提供したい。私たちが松之山で昔から食べてきたものをお出しする『身土不二』の考え方を大切にしています」と宿の柳一成さん。
 朝ごはんには、にいがた朝ごはんプロジェクトとして全県で行っている「白いご飯と相性抜群のひと品」が出た。この日は味噌を絡めた生のきのこを自分で焼いていただく「きのこ朝まんま」。これがまた、白いご飯が何杯でもいけるほどの美味。
 そんなご飯のおいしい松之山温泉だが、湯も素晴らしい。日本3大薬湯として、古くから湯治場として栄えてきた。かつて、地殻の隆起運動によって閉じこめられた海水がマグマによって温められたものといわれ、湯は切り傷などがあるとしみるほど塩っ辛く濃厚。湯に含まれるナトリウム効果と熱い湯とで、からだの芯からあたたまる。匂いは鉱物の匂いがするという人もいるが、わたしはこの植物が堆積したような、ふんわりと湯けむりとともに匂う湯の香りが好きだ。
 また、十日町といえば織物産業でも知られている。明石ちぢみという肌触りがよく軽い夏の着物などが有名で、温泉帰りに、着物屋のギャラリーを見るだけでも価値がある。
 これから新米がおいしい季節がやってくる。
(温泉エッセイスト 山崎 まゆみ)
 

▽交通 北越急行ほくほく線まつだい駅下車、温泉街まで車で約15分。東京からはJR越後湯沢駅経由が便利
▽温泉 ナトリウム・カルシウム―塩化物泉。日帰り温泉施設に松之山温泉センター鷹の湯などがある
▽問い合わせ 十日町市観光協会松之山支部((電)025・596・3011)。棚田鍋が食べられる宿については里山ビジターセンター((電)025・595・8588)。ひなの宿千歳((電)025・596・2525、1泊2食1万2700円から、棚田鍋は3月31日まで)

↑ ↑ 以上、NIKKEIプラス1 全文でした。

投稿者 千歳の宿六 柳一成

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